〈化学参考書〉
[1] 竹田淳一郎:大人のための高校化学復習帳(講談社ブルーバックス)2013
[2] 平山令明:はじめての量子化学(講談社ブルーバックス)2019
[3] 平山令明:暗記しないで化学入門(新訂版)(講談社ブルーバックス)2021
〈高校教科書〉
[4] 三浦登・他(著):物理 [文科省検定済教科書]、東京書籍、 2012
[5] 竹内敬人・他(著):化学 [文科省検定済教科書]、東京書籍、 2017
[6] 浅島誠・他(著): 生物 [文科省検定済教科書]、東京書籍、 2012
〈LaTeX〉
[7] 水谷正大:LaTeX超入門(講談社ブルーバックス)2020
[8] 吉永徹美:LaTeX2辞典、翔泳社、2018
LaTeX勉強を兼ねて化学の復習をしようと考えた。このところずっとYouTubeで寝る前に子守唄がわりに「宇宙解説」シリーズを聞いている。動画はたいしたことがないので「聞く」のである。一本だいたい1時間以上なのでその間に眠ってしまう。このシリーズを聞いていると、ビッグバン、真空エネルギー、宇宙マイクロ波背景放射などなど、星の創成の話には必ず水素とヘリウムが出てくる。核融合の話であるが、最終的に核融合が鉄にまで行き着くとのこと。このあたりが化学復習の動機づけになっている。もう一つの動機は、LaTeXの勉強である。LaTeXの教科書は有名な奥村晴彦著「LaTeX2美文書作成入門」(技術評論社)という名著が改訂の版を重ねていて、現在第8版となっている。現役時代に美しい論文を書きたくて、LaTeXを勉強しようと何度か挑戦する気持ちになったが、仕事が忙しすぎてその時間が取れなかった。私の蔵書には奥村本の旧版が何種類かあるはずであるが、探す気になれない。今回は上掲の水谷本とオンラインサイトCloudLaTeX (https://cloudlatex.io) を使った。化学は上の竹田、平山のブルーバックス。水谷2020ではCloudLaTexというサイトを紹介している。サイト上にLaTeXエディタがあり、オンラインでコンパイル、PDFファイル作成をしてくれる。本書は新書サイズでまとまっており、手元において重宝している。初心者には使いやすい。LaTeX初心者にはこの本と上掲の吉永2018があれば、なんとかなる。CloudLaTex サイトでは、LaTeXでの諸学会論文関係のテンプレートのみならず、科研費のフォーマットも提供されている。はるか昔、1970年代前半を思い出す。学会予稿集論文を手で書いて、速達翌日配達しめきり間際の夜8時すれすれに中央郵便局の窓口に持ち込んだり、科研費申請書は手書きで何度も書き直したりしたアナログの日々が蘇る。
化学というと今覚えていることといえば「水兵リーベ、僕の船、ナットマグある、シップスクラーク」という呪文である。H, He, Li, Be, B, C, N, F, Ne, Na, Mg, Al, Si, P, S, Cl, Arまでの元素名、これだけである。いまの高校生もこれで暗記しているのか気になったのでネット上でみたら、「ナットマグある」→「七曲り」、「名前ある」などが出ている。残念ながら「「ナットマグある」はまったく見かけなくて、この六十年の間に淘汰されたようだ。無機化学、有機化学、高分子化学と復習したが、たぶん内容は昔と大差ないと思うが、復習している気持ちになれなかった。ほぼすべて忘れている。
今の高校で使っている物理、化学、生物の教科書をAmazonの中古本で購入、中身を見てみた。特に生物の教科書の変貌ぶりには驚いた。昔といっても1960年代であるが、二重らせんは発見されていたのに高校では教えていなかった。ひたすら分類学と生理学だったと思う。物理と化学はほぼ昔のままであると思った。化学の他に、物理、日本史、世界史と大学受験科目としてやったのだが、半世紀前のこと。このあと力学と電磁気学に進むつもり。これに対して、英語と数学はそれなりに覚えているのだが、どういう脳記憶の仕組みの違いなのか。
LaTeXはそもそも、スタンフォード大学のDonald Knuth教授が1976年に自身の著書The Art of Computer Programmingの改訂版の準備中に,鉛版により組版された旧版の職人仕事による美しさが,改訂版の当時の写植では再現できていないことに憤慨し,自分自身が心ゆくまで組版を制御するために開発を決意した、とのこと。長い歴史をもっているLaTeXだが、数学、物理学、情報科学などでの利用は現在はたぶん数式処理言語として万能であろう。数式の美しさが際立っている。[ D Knuth: The Art of Computer Programming (Volumes 1-3), 日本語版, KADOKAWA, 2015) ]
2022/12